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【遠藤イヅル・イラストエッセイ】Vol.11 フィアット・ウーノ

実用車や商用車に興奮する困った嗜好を持つ(!?)イラストレーター/ライターの遠藤イヅルがお送りする「ちょっと古いクルマ」の毎週金曜日の連載イラストエッセイ、「ヤングタイマーもやっと列伝」。第11回は「フィアット・ウーノ」です!

こんにちは。ちょっと古くて懐かしい「ヤングタイマー」なクルマたちをイラストとともにお届けするこのコーナー、第11回は「フィアット・ウーノ」をお送りいたします。

1980年代を代表するフィアットの傑作小型車がウーノです。1983年にジウジアーロ・デザインの、シンプルでプレーンなデザインを持って登場しました。ウーノの前身は1971年発売のベストセラー&ロングセラー「127」ですが、後継のウーノも、フィアットらしい堅実で優れた設計によって大ヒット作となりました。

ジウジアーロによる立ち気味の各ピラー、大きくなった窓で室内空間や開放感は増加。インテリアも新時代を予感させるサテライトスイッチ、パンダから引き継がれた左右移動式の灰皿などによって一気にモダンとなって、いささか旧態化していた127よりも大幅に洗練されました。実用車のデザインをさせたら、ジウジアーロはほんとうに上手ですよね。

「ウーノ」とはイタリア語でズバリ「1」の意味。1970年代末のフィアットはオイルショック以降経営が悪化し、従業員のデモやストライキが頻発していましたが、リビアのカダフィ大佐による資金援助(!)によって生き返った時期でもありました。ウーノは、そんな状況から脱出したフィアットが渾身の力で作った「再建フィアット」の象徴だったのです。その使命は、車名からも感じられます。

パワートレインは当初いずれも直4の0.9リッター(OHV/45ps)、1.1リッター(SOHC/55ps)、1.3リッター(同70ps)が用意されましたが、1985年には45のエンジンは新設計の1リッターOHCエンジン、おなじみ「FIRE(Fully Integreted Robotized Engine)」ユニットに置き換えられています。そして、ウーノといえばやはり「ターボ」の印象が強いのでは無いでしょうか。正式には「ターボi.e.」と呼ばれるウーノ・ターボは105psを絞り出す1.3リッターOHC+IHI製ターボエンジンで、最高速度200km/hというハイスペックを誇ります(最終的には116ps)。ウーノにはほかに60(1.1リッター、58ps)、75(本国には無し:1.5リッター、75ps)、CVTのオートマモデル「セレクタ」など、さまざまなバリエーションがありました。

その後ウーノは1989年にI・DE・Aによってフェイスリフトが施され、上位車種のティーポやクロマと同じように、薄いヘッドライトが与えられています。また、インテリアも大きく変更され、品質も大幅に向上しました。そして1993年以降、後継車プントの登場でフェードアウトすることとなります。

ちなみに1代限りで終わったと思われがちなウーノですが、ブラジルには完全新設計の「2代目ウーノ」が存在するだけでなく、初代モデルも「ミッレ」と名を変えて、今年まで(!)延々と製造されていました。

そうそう、フィアットは一時期125、127、128などコードがそのまま車名だった時期があるのですが、ウーノにももちろんコードがあります。それは「146」。なので、ウーノは「フィアット146」と呼ぶことも出来ますねー! ということで、また来週~!

(イラスト&文・遠藤イヅル|次回は2014年11月21日更新予定)

●遠藤イヅル|公式facebook
http://www.facebook.com/endoizuru

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