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【遠藤イヅル・イラストエッセイ】Vol.19フィアット・リトモ

実用車や商用車に興奮する困った嗜好を持つ(!?)イラストレーター/ライターの遠藤イヅルがお送りする「ちょっと古いクルマ」の毎週金曜日の連載イラストエッセイ、「ヤングタイマーもやっと列伝」。第19回は、「フィアット・リトモ」です!

こんにちは。ちょっと古くて懐かしい「ヤングタイマー」なクルマたちをイラストとともにお届けするこのコーナー、第19回は「フィアット・リトモ」をお送りいたします。

現在アバルトのブランドが晴れて復活し、ひとつのブランドを醸成することに成功していますが、ちょっと前......30年くらいまでの日本では、アバルトといえばフィアット・リトモ・アバルト130TCか、アウトビアンキA112アバルト、というイメージが強くありました。実際、この2台は日本でのフィアットの販売台数引き上げに貢献しています。

リトモ・アバルト130TCは全長4m程度のコンパクトなハッチバックに2リッターDOHCツインキャブエンジンを詰め込んだホットハッチです。エンジン自体は旧いランプレディユニットですが、2連装のウェーバー40DCOEが奏でる吸気音と豪快なエンジンフィールと加速、排気音、荒々しさが多いに魅力的でした。いかにも、チューンされたというエンジンなのです。

リトモのハイパワー版としては、当初1.6リッターDOHC(105ps)を搭載した「105TC」と2リッターDOHCシングルキャブの「アバルト125TC」があり、この125TCがツインキャブ化され「アバルト130TC」となりました。つまり数字は馬力を示しているのですね。なおTCはツインカムの略とか、ツーリングコンペティションの略などと云われています。

こんな感じで豪快なホットハッチの印象が強いリトモですが、実際はフィアットの屋台骨を支えた127や128の後継として、またVWゴルフのライバルとして開発された実用的なハッチバックです。1979年登場ですので、ゴルフ成功の影響を受けジアコーザ式の横置きFFに、ボディは1.5BOXのハッチバック形状を採用したのは当然の結果と云えます。ベルトーネによる特徴的な丸目2灯と大型バンパーを持つスタイリングはとても個性的でした。でもこのスタイリングは不評だったのか、1982年には前後の修正をメインにした大掛かりなマイナーチェンジが行なわれています。日本でおなじみの130TCは、このフェイズ2の顔になります。

当初用意されたエンジンは1.1、1.3、1.5リッターの直4SOHCで、馬力はそれぞれ60、65、75psでした。ウーノや初代パンダでは車名のうしろに馬力数字を置くグレード表示(パンダ45、ウーノ55など)をしますが、その先鞭はリトモが付けたものです。それと、1980年代フィアットのアイコンともいえるグリルに付く「引っ掻きキズ」の意匠も、リトモのフェイズ2が初採用でした。

ところでフィアットといえばX1/9って有名ですよね。これは開発コードがそのまま車名になったのですが、実はX1コードのクルマは他にはX1/4=フィアット127、X1/20=ランチア・ベータ・モンテカルロなどがあり、リトモもX1/38だったりします。さらにはフィアットのコードでは「138」になります。ということで、また来週~!

(イラスト&文・遠藤イヅル|次回は2015年1月23日更新予定)

●遠藤イヅル|公式facebook
http://www.facebook.com/endoizuru

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