趣味の総合出版社、ネコ・パブリッシングが運営する、新着ニュース、最新モデル試乗記、人気ブログからガレージまで、自動車趣味を楽しむ人へ向けた総合ニュースサイト!

ホビダス総合トップへ

【遠藤イヅル・イラストエッセイ】Vol.24ルノー21

実用車や商用車に興奮する困った嗜好を持つ(!?)イラストレーター/ライターの遠藤イヅルがお送りする「ちょっと古いクルマ」の毎週金曜日の連載イラストエッセイ、「ヤングタイマーもやっと列伝」。第24回は、「ルノー21」です!

こんにちは。ちょっと古くて懐かしい「ヤングタイマー」なクルマたちをイラストとともにお届けするこのコーナー、第24回は 1986年の登場のルノーのミドルサルーン、「ルノー21」をお送りいたします。

数字車名を持つルノーで有名なもののなかに、「R4(キャトル)」、「R5(サンク)」、そして「R21(ヴァンテアン)」があると思います。とくにR21「ターボ」は、ソリッドでプレーンなのに派手、というスタイルが記憶にある方も多いことでしょう。そんなR21ですが、ほかのフランス車同様、R21ターボというスポーティグレードは事実上のイメージリーダーであり、実際の性格はルノーにとって戦略上重要な、実に真面目に作られた中型実用車で、「R18(ディズユイット)」の後継車にあたります。

ゴルディーニ版が印象深い「R8(ユイット)」に代わりRRから一気にFF(縦置き)になったセダン、1968年登場の「R12(ドゥーズ)」を置き換えるべく1978年にデビューしたR18は、外観こそモダンになったものの基本コンポーネンツはR12を踏襲していたため室内が狭いというネガがあったのですが、R21はボディを刷新。ホイールベースは約200mmも延長されたため(でも全長は+60mm程度)、その数値は居住性の向上に当てられました。その結果、R21は全長4.4m、幅1.7m程度のサイズでありながら、とくにリアの足下スペースは現在のEセグメントサルーンを凌駕すると言ってもいいほどの、驚くべき空間を誇ります。

この広い室内とトランクスペースを実現したのはイタルデザイン/ジウジアーロのデザインとパッケージの妙によるところが大きいのではないでしょうか。直線基調のボディ、個性のあまりないフロント/リヤエンドは、当時はフランス車らしくないと言われましたが、いま見ると繊細さと大胆さを持った、とてもフランス車、ルノーらしいスタイルです。

R21はバリエーションも豊富で、ホイールベースをさらに150mmも伸ばしたネヴァダと呼ばれるワゴン、前述のターボのほか、1989年のマイナーチェンジでフェーズ2に移行した際には5ドアハッチバックが追加されています。ターボは、2リッター直列4気筒SOHCをフロントに縦置きし、これにギャレットT3タービンと空冷インタークーラーを装備して175psを発生。「フレンチ・ロケット」とも言われた通り、軽い車重と刺激的なターボエンジンによって目が覚めるようなパフォーマンスを実現していました。当時のハイパフォーマンスサルーンだったメルセデス・ベンツ190E2.3-16やBMW M3にも対抗出来る性能だったのです。

R21で面白いのは、エンジンが縦置きと横置きがあったこと。ルノーではすでにR5(シュペール・サンク)などで横置きFFの経験を持っていたのですが、当時、大きめのエンジンに合わせる横置き用のミッションが無く、縦置きモデルも併売されたのでした。ということで、また来週~!

(イラスト&文・遠藤イヅル|次回は2015年2月27日更新予定)

●遠藤イヅル|公式facebook
http://www.facebook.com/endoizuru

自動車&ガレージグッズ趣味人が選びたいカー用品が満載!
カー・マガジン 最新記事
コラム 最新記事
ルノー 最新記事
輸入車 最新記事
遠藤イヅル 最新記事

検索