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【遠藤イヅル・イラストエッセイ】Vol.27プジョー309

実用車や商用車に興奮する困った嗜好を持つ(!?)イラストレーター/ライターの遠藤イヅルがお送りする「ちょっと古いクルマ」の毎週金曜日の連載イラストエッセイ、「ヤングタイマーもやっと列伝」。第27回は、「プジョー309」です!

こんにちは。ちょっと古くて懐かしい「ヤングタイマー」なクルマたちをイラストとともにお届けするこのコーナー、第27回は「プジョー309」をお送りいたします。

ところで、プジョー205と良く似ているけれど、どこか愛嬌があるもっさりとしたスタイルに、プジョーの車名の命名、「当時は末尾が5」を逸脱する「309」が付いたのはなぜ? 309は現役時代も「205の兄貴分」的な扱いをされていましたが、でもなんとなく違和感があったと思います。

309にそれを感じるのは当然なのです。このクルマは、プジョーでは無かったのです。実は309は、PSA/プジョー・シトロエンが1970年代末に傘下に収めたクライスラー・フランス(シムカ)向けに、205をベースに開発したクルマでした。その名は「タルボ・アリゾナ」。アリゾナは、旧シムカのゴルフクラスの大衆車「タルボ・オリゾン」の後継車として登場する予定だったのです(PSAはシムカを買収後、ブランド名をタルボに改めています)。

でも、タルボを持ったPSAは、この会社を持て余しました。ラインナップは自社のクルマとかぶる。ブランドイメージもなかなか上がらない。そこで、PSAはタルボブランドを無くすことを決定します。その結果、タルボ・アリゾナは幻のクルマとなり、プジョーはアリゾナを自社の製品として販売することとなりました。

でも問題なのは車名。105ではクラスが違う。205、305はもうある。では306は? いや306はまったく新しいクルマに付けるべきだ......。301だと先祖帰りしてしまう。では309は? うん、309ならまだ先だし......ということで309になった、のではないでしょうか。いや、きっとそうに違いない(笑)。

そんな経緯を持つ309ですが、ホイールベースが50mm延長されたことで205よりも車内、トランクスペースは拡大、セダンに見えてハッチバックのボディを持ち、ハンドリングや直進性も優秀でしたので、高い実用性と操縦性によってとても高い総合力を持っていた一台なのです。機構的には前述のように205を下敷きにしていますが、ラウンドしたリヤウインドウが特徴的な外観では、共用しているのはドアなどの一部のみで、ほとんどがオリジナルとなっています。

当初は5ドアのみ、エンジンはプジョーのXU型1.6/1.9Lと、シムカ・タルボ系の1.2/1.3リッターOHVで登場しましたが、1.9リッターディーゼル、1.9リッター/130psユニットを搭載したGTI、3ドアボディが順次追加されていきました。日本では205GTI1.9は120psだったのですが、309GTIは130psのままでしたね。309GTIはスポーティと実用性、そして趣味性も加わった魅力ある一台で、いまなお各国で愛されています。

309は旧フランス・フォードが建て、シムカを経て現在もPSAの主力工場として稼働中のポワシー工場と旧ルーツグループのクライスラーUKの英国ライトン工場で作られていましたので、309にはフランス製と英国製があることになります。ぼくが今所有している309は、どうやら前者でした! ということで、また来週~!

(イラスト&文・遠藤イヅル|次回は2015年3月20日更新予定)

●遠藤イヅル|公式facebook
http://www.facebook.com/endoizuru

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