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【遠藤イヅル・イラストエッセイ】Vol.28ランチア・プリズマ/デドラ

実用車や商用車に興奮する困った嗜好を持つ(!?)イラストレーター/ライターの遠藤イヅルがお送りする「ちょっと古いクルマ」の毎週金曜日の連載イラストエッセイ、「ヤングタイマーもやっと列伝」。第28回は、「ランチア・プリズマ/デドラ」です!

こんにちは。ちょっと古くて懐かしい「ヤングタイマー」なクルマたちをイラストとともにお届けするこのコーナー、第28回はランチアの「ランチア・プリズマ/デドラ」をお送りいたします。

シックで優雅、独創的でスポーティなクルマ作りを続けて来たイタリアの名門、ランチア。一方、ランチアといえば、ラリーで活躍というイメージもあります。ランチアのラリー車といえばいくつか世代がありますが、「デルタ」の印象が強いですよね。そのデルタ、実際ははなから4WDスポーツとして画策されたクルマではなく、もとはといえばゴルフに対抗するための1.5BOXハッチバック車として登場しています。

そのデルタにトランクを付けた3BOXノッチバックセダン版が「プリズマ」で、デルタに遅れること3年、1982年に登場しました。

世にハッチバックベースのセダン数あれど、プリズマのトランク部のアトヅケ感のなさ、ハッチバック版たるデルタとまったく違うエレガントな雰囲気を出しているのは見事。この端正でシンプルなデザインはイタルデザイン/ジウジアーロの仕事です。小さなクルマながらもそこはランチア、インテリアのシート生地にはテーマなどと同様にゼニアの生地が奢られ、落ち着きとスポーティの両立、そして高級感を与えています。

登場時エンジンは1.3/1.5リッター直4SOHC、1.6リッター直4DOHCでした。これはデルタと同じ展開で、フィアット系のエンジンです。1986年のマイナーチェンジでは4WDと1.6リッターのインジェクションモデルが追加され、前者には新たに2リッター(DOHC)が用意されています。なお1987年以降、4WDはデルタと同じく「インテグラーレ」という呼称に変わりました。

そしてデドラはプリズマの後継車となります。1976年以来作られていたデルタは1993年についに2代目にスイッチしていますが、ノッチバック版であるデドラのほうが実は3年先行して登場しています。デルタとは逆なのが面白いです。デドラの開発はフィアット主導になってしまったものの、ランチアらしいエレガントさは失われておらず、I・DE・Aが手がけた時代に即しつつも端正なハイデッキスタイルのデザインが特徴でした。なお、フィアット・ティーポ/テムプラ、アルファロメオ155との兄弟車(ティーポ3プロジェクト)となっています。

エンジンは1.6リッター/1.8リッター/2リッターインジェクションのほかに2リッターターボ(165ps)、4WD+ターボのインテグラーレ(180ps)、そして2リッターターボ・ディーゼル(82ps)がラインナップされていますが、115psしかなかったプリズマ・インテグラーレに比べると、デドラはかなりスポーティな性格となったことが伺えます。

そうそうデドラのトランクハッチとフューエルリッドのスイッチは、ダッシュボードのグローブボックス内にあります。初めてデドラに乗ったとき、これがなかなか見つからなくて焦りました。ちょっと古いイタ車で、こういうの電磁式スイッチにするのやめて~!(笑)ということで、また来週~!

(イラスト&文・遠藤イヅル|次回は2015年3月27日更新予定)

●遠藤イヅル|公式facebook
http://www.facebook.com/endoizuru

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