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【遠藤イヅル・イラストエッセイ】Vol.31シトロエンAX

実用車や商用車に興奮する困った嗜好を持つ(!?)イラストレーター/ライターの遠藤イヅルがお送りする「ちょっと古いクルマ」の毎週金曜日の連載イラストエッセイ、「ヤングタイマーもやっと列伝」。第31回は、「シトロエンAX」です!

こんにちは。ちょっと古くて懐かしい「ヤングタイマー」なクルマたちをイラストとともにお届けするこのコーナー、第31回は「シトロエンAX」をお送りいたします。

シトロエンは2CVを始めとしてつねにモデルレインジに小型車を用意しているのですが、AXは、1974年にシトロエンがプジョー傘下となったあとにプジョーのコンポーネンツを使って登場したLN/LNA、そしてその後継VISAを継ぐ車種として、1986年に大々的なプロモやキャンペーンとともに登場しました。

基本的には104/LN・VISAと同じくプジョーのメカニズムの上にシトロエン独自のボディを構築するという手法で開発されており、AXもプジョー205を下敷きとしています。ただし、205よりは車格がちょっと下のため(ポジション的には104のまま)、AXはホイールベースが205よりも140mmも短縮されています。外観は短い全長ながらも兄貴分のCXやGSといったシトロエンの雰囲気があり、一目見てシトロエンだとわかる個性を持っています。

ガソリンエンジンは新設計のTU型ユニット(951cc、1124cc、1360cc)が用意されフロントに横置きされています。前任のVISAではエンジンを72度寝かせギヤボックスをその下に抱えて搭載していたのですが、TU型からはエンジンをほぼ垂直に立てギヤボックスも横一列に並べたごく一般的なジアコーザ式レイアウトにしたことで、ボンネット長さを短くすることに成功、室内空間の確保にも一役買いました。

日本でのAXは1989年からスポーツモデルのGTと、最上級トリムの14TRSのキャブレター仕様から輸入がスタート。エンジンはどちらも1.4リッターSOHCでしたが、前者は83ps、後者は67psとチューンが違っています。翌1990年には早くもエンジンに変更を受けインジェクション化、GT/TRSは同じ75psの設定になりました。1991年には本国同様にダッシュボードが常識的なデザインとなりエンブレムがセンターに移動するなどのマイナーチェンジが施されたモデルが導入され、このときに95psのパワーを誇るGTiが追加されています。GTiではアルミホイールが4穴に代わっており、GTとの見分けは容易です。


AXはパワーの額面こそ小さいですが700~800kg台の軽さで軽快に走り、これほどに軽い小さなクルマなのに乗り心地はクラスを超越したフラットさで、見た目薄いシートも何時間座っていてもカラダが痛くならないほどに出来が良いなど美点を多く持っていたことから、日本でも欧州車・フランス車入門としても認知されていたこともあって、いまでも「AXにはむかし乗っていたけど、あれはいいクルマだったなあ」と言われる方が多いのが印象的です。

ちなみにAXは西武自動車以外でもマツダの販売チャンネルのひとつユーノスから、ほかのシトロエンと同じく販売されたのですが、そのときのキャッチコピーは「日本のタウン・カーを愉快にしたい」でした。ということで、また来週~!

(イラスト&文・遠藤イヅル|次回は2015年4月17日更新予定)

●遠藤イヅル|公式facebook
http://www.facebook.com/endoizuru

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