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カイエンS Eハイブリッドに見たポルシェの最先端!~河村康彦

大容量のバッテリー搭載による重量増と航続距離の短さという、現在と全く変わらぬピュアEVのウイークポイントの克服を目指し、フェルディナント・ポルシェが当時在籍していたオーストリアのヤーコプ・ローナー社で開発したハイブリッド車が、1901年に開催されたパリのモーターショーに出展をされた「ミクステ」。

それは、エンジンと直結された発電機で生み出された電力で前輪ハブモーターを駆動する、シリーズハイブリッドシステムの持ち主。そう、「世界初のハイブリッド車」は決してプリウスなどではなく(!)、実はポルシェの手によるものなのだ。

そんなハイブリッドのパイオニアという自負もあってか、昨今では「世界で唯一、3台のプラグインハイブリツド車を提供するメーカー」とアピールするのがポルシェ社。その3台とは、パナメーラS Eハイブリッドに918スパイダー、そして今回お伝えをする「カイエンS Eハイブリッド」だ。

昨年行なわれたカイエン・シリーズのマイナーチェンジを機にローンチされたこのモデルは、言うなれば「従来型をベースにモーター出力やバッテリー容量を大幅に強化すると共に、新たに外部充電にも対応して電気自動車としての要素をさらに強めたもの」というのがその概要。

そして、実はそうしたハイブリッドシステムのアップデートの内容は、先にリリースをされたパナメーラS Eハイブリッドの場合と基本的に同様。ただし、搭載スペースの関係か駆動用バッテリーの容量はパナメーラの9.4kWhに対して1.8kWhと、わずかながらも大容量化が図られている。

本国ドイツを基点に開催された試乗会で早速テストドライブしてみると、なるほど街乗りシーンでは、充電状態が良好である限りは殆ど「EV走行」で事足りてしまう。当然ながら、スタートシーンから静粛性は抜群。そうした中で、8速ATと組み合わされた結果、変速のたびに変化するギヤノイズがわずかに耳に届くのが、新鮮といえば新鮮だ。

モーター出力が95ps相当で、発進時から発揮される最大トルクも310Nmに達するので、特に急ぐのでない限りはまず街中でエンジンが始動する機会はない。一方で、「特に急ぐ」のであれば、グループ内のアウディから調達された3リッターのスーパーチャージャー付きV6エンジンが始動。即座に「加速の主役」がエンジンへと切り替わるが、この場面でのパワフルさは文句ナシ。ちなみに、0→100km/h加速タイムは5.9秒というのが発表値。なるほどこれならば単なるカイエンではなく、敢えて「カイエンS」とグレード名を拘りたくなるのも納得という印象だ。

そんなこのモデルに限らず、ポルシェから昨今送り出される最新モデルの多くは、カタログ値に留まらず実燃費も思いのほかに優れていることを、実は自身でも確認済み。例えば、最高560psという強心臓を搭載し、最高速が軽くオーバー300km/hをマークする911ターボSですら、日本の高速道路の流れに身を任せると、確実に「2桁ネンピ」を記録出来るほどだったりするのだ。

そんな最近のポルシェが謳う「インテリジェントパフォーマンス」の最先端を行くのが、立て続けにリリースをされたプラグイン式のハイブリッド各モデル。単なる「アリバイ」としてではなく、ポルシェがハイブリッドシステムをこの先も有望なるパワーユニットだと考えていることは、もはや間違いない。

(文・河村康彦)

●ポルシェ|日本
http://www.porsche.co.jp/

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