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ワールド・カー・アワード試乗会で某国車に衝撃!~河村康彦

2004年に発足し、所属をする世界各国の選考委員によって「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」の選出を行なうWCA(ワールド・カー・アワード)。その活動の一環としてアメリカはカルフォルニアで、WCA主催による試乗会が開催された。

日本代表の選考委員のひとりである当方のところにも、そんなイベントのオファーが舞い込んだので、開催地であるロサンゼルスへと早速出掛けて来た。ここでは、日本には未導入の、特に興味深いモデルをピックアップしてショートインプレをお届けしよう。

フォード・マスタングGT

日本にも2.3リッターの4気筒「エコブースト」エンジンを搭載したモデルが上陸しているが、現地で乗ったのは5リッターのV8ユニットを搭載した、よりオーセンティックな「GT」グレード。ATも用意されるものの、テスト車のトランスミッションは「アメリカではプレミアムな装備として一定の人気がある」というMT。そのシフトフィールが予想以上に好ましいことに、まずは驚いた。

4気筒モデルの加速力も十分であるのは確認済みだが、クラッチミートの瞬間からの蹴り出しの力強さや、逞しいサウンドでは、やはりV8モデルが圧倒的だ。新型となってボディとサスペンションが一新され、しっかりと地に足が着いたフットワークのテイストは4気筒モデル同様の好感触。ルックスは従来型からの延長線上にあるが、その中味は最新モデルに相応しい骨太さだ。

ヒュンダイ・ソナタECO

昨年春にフルモデルチェンジが行なわれ、個人的には非常に気になっていたこのモデル。アメリカ市場では1.6/2.0リッターのターボ付きと2.4リッターという3種の4気筒モデルが販売されているが、今回用意をされたのはその名も「ECO」という、178hp/265Nmの最高出力/最大トルクを発揮する1.6リッター版。2ペダル式のトランスミッションはこのモデルのみは7速DCTとなり、その他では6速ATが組み合わされる。

そんなこのモデルの仕上がりぶりは、率直なところ「ちょっと衝撃」だった。

同クラスの日本のライバルと比較をすると、見た目はどう贔屓目に見ても「ソナタの勝ち」。従来型まではまだ日本車に分があったと思えた走りの点でも、静粛性や乗り味、ハンドリングなどで、もはや「何とか負けてはいないが、もはや日本車にアドバンテージはない」と評するしかないのだ。

日本車がコストダウンにばかり執着して進化を怠っていた間に、すっかり追いつかれてしまった印象を禁じ得ない。このままでは、「薄型テレビの二の舞になりかねない」重大な局面にありそうだ。

キアK900

2012年に発売された、FRレイアウトを備えるフルサイズ級サルーン。搭載するパワーパックは、最高420hpを発する5リッターのV8+8速ATという組み合わせ。

もはや「日本車にアドバンテージなし」というソナタの例もあって、その仕上がりを危惧したものの、結論からすればこちらは「まだもうしばらくは大丈夫そう......」という印象だった。

静粛性はすこぶる高い。が、中立付近のステアリングの据わり感は大いに物足りないし、ストローク感に乏しいフットワークも「高級車のそれには当たらず」という仕上がりだ。さすがに、このクラスのモデルの開発となると、時間や経験こそがモノを言うのかも知れない。

ダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャット

今回の試乗会での目玉的存在で常に大人気。その要因は、「ポニーカー」として人気を博した1970年に登場の初代モデルの雰囲気を再現させた、長くてフラットなノーズの下に収まる心臓部。6.2リッターのV8ユニットに、メカニカルスーパーチャージャーを加えた結果に発生される最高出力は実に707hp! 最大トルクも880Nm超と、まさにモンスター級そのものなのだ。

極めて重いクラッチペダルを踏み込み1速ギヤをセレクト。が、うっかりクラッチミートするとたちまちストールしそうになる。低回転トルクが細いわけではなく、ギヤ比がとびきり高いのだ。それにめげずにスタートを切り、アクセルペダルをちょっと深く踏み込むと、今度はスーパーチャージャーが発する派手なノイズの高まりと共に、リヤの2輪が瞬時に空転していとも簡単にグリップを失う。

信じ難いほどにパワフルで、バカバカしいほどに単純なロジックの持ち主ではあるけれど、それが何とも言えない楽しさに繋がっている。ちなみに、4灯式ヘッドライトの持ち主に見えるものの実は、内側2灯は外気の取り入れ口という徹底した演出(?)ぶり。

ヒトを楽しませるためのエンタテイナーという点では、やはりアメリカのメーカーは一番の才能の持ち主かも知れない。

(文・河村康彦)

●ワールド・カー・アワード(WCA)
http://www.wcoty.com/web/

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