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アルト・ターボRSの絶対的加速力は軽の中でも随一!~河村康彦

昭和時代からのクルマ好きには「アルト・ワークスの再来!」とそう受け取られるに違いないのが、久々に「走りの軽自動車」として話題を集めるスズキ・アルトのターボRS。そんなモデル誕生のきっかけは、ベース車そのものが軽量なのでこれにターボ・エンジンを載せたら面白そう......、というようなノリだったそう。

初めて写真を目にした時は、これって本気!? と感じられたアルトのルックスも、見慣れた昨今では、個性的でなかなか良いじゃないと好意的に受け取れるようになった人は少なくないはず。その上で、プロジェクター式ヘッドライトの採用で特徴的な「目力」をさらに強め、大開口を強調するフロントバンパーやルーフスポイラーの採用、ホイールの専用塗色などでスポーティな雰囲気をアピールするのが、ターボRSのルックスだ。

基本ボディはベース車同様だが、スポット溶接の増し打ちやエンジンルーム周りの補強などで剛性アップ。サスペンションやタイヤ、ブレーキなどにも専用の強化型アイテムが与えられている。

エンジンは、既存のターボ付きをベースに、吸気系などの改良を加えた最高64psを発する3気筒の4バルブDOHCユニット。ユニークなのはそこに組み合わせるトランスミッションで、「AGS」と称する2ペダル式のMTのみを設定する。

ちなみに、ギヤボックスそのものは同様となるので、オーソドックスな3ペダル式を用意することもさほど難しくはないはず。実際、「要望が多ければ検討の余地はある」と、必ずしもその設定に否定的であるわけではなさそうだ。

そんなAGSはその構造上、変速時にどうしても駆動力の途切れが発生するなど癖はあるものの、MT同様の高い伝達効率を誇るので、加速感そのものはダイレクト感が一杯。ドライバーの意思に沿った変速タイミングを求めるならば、パドルによる手動操作が望ましいのは確か。が、変速時にアクセルを緩めるMT流儀のドライビングが出来る人には、お任せ変速のDレンジのままでも期待に近い加速フィールを得ることが出来るはず。さすがに軽さが効いていて、絶対的な加速力は恐らく軽自動車中でも随一だ。

前述のごとくさまざまな部位に手が加えられたこともあってか、フットワークの仕上がり具合はなかなか。中立付近で摩擦感が大きいなど、ステアリングフィールが今ひとつなのは残念な部分。が、足まわりは思いのほか剛性感が高く、これならばサーキットに持ち込んでもそれなりに手応えある走りが味わえそう。そんな印象を提供してくれる。

一方で、ワインディングロードをハイペースで駆けぬける実力を備えつつも、街乗りシーンでも意外にしなやかな乗り味を実現させてくれたのも嬉しい発見。そんな実力派モデルが、FWD仕様であれば130万円を切る価格で手に入るというのは、間違いなく大バーゲンだ!

(文・河村康彦|写真・平井大介)

●スズキ
http://www.suzuki.co.jp/

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